なぜクーデターは連鎖するのか


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(写真は韓国の5・16軍事クーデター。この後、韓国では朴正煕第6代大統領による軍事政権が誕生し、長期の軍政を敷いた。民生学連事件など様々な人権問題も発生したが反面、漢江の奇跡と呼ばれる経済発展を成し遂げた)


 軍事クーデターは決して過去の現象ではなく、韓国では戦後大規模なクーデターが二度発生している。
 またフランスでも戦後、軍のクーデターにより第四共和制が倒され、スペインでも軍のクーデター未遂事件が発生した。

 また南米やアフリカなどの第三世界ではクーデターが頻発している。
 軍事クーデターは短期間で何度も繰り返される傾向がある。なぜクーデターは連鎖するのだろうか。

 当然のことだが軍事クーデターとは国軍の一部がその武力をもって政権奪取を行う行為である。

 政権奪取が成功した後、首謀者の道は二つある。すなわち国家元首(君主制の国であれば首相)に就任するか、参謀総長などの軍の要職に残り、意のままに操れる人物をロボットとして首相に据えるかである。

 長期政権を狙うなら前者を選ぶ傾向にある、いずれにしても彼らは軍の暴力をバックに背景にクーデターを成功させたのであり既存の国軍を解体させるわけにはいかない。
 そして、クーデター後樹立される『救国政権』には参加し盟友となった将校団が要職を占める。

 だがこうした派閥が形成されると必ず水面下で不満を持つ勢力が出現してくる。しかも主要なポストはクーデター組が独占しているから尚更である。

 そして最大の原因は暴力による政権樹立が許されたという前例が残ることであろう。当然のことながらクーデターはいかなる国家の軍法にも軍人規約にも抵触する重大犯罪であり、首謀者は多くの場合極刑となる。

 クーデターの容認はそうした法秩序が破壊に他ならず、他の野心家たちを出現させる。

 『あいつが許されたのなら俺も』となるわけでクーデターに成功した将校は次なる挑戦者の影に怯えることになる。
 かと言って前述した理由から軍の解体も不可能だ。軍の解体は全将校団の失業を意味し、そのようなことを発言した時点でカウンタークーデターは避けられない。

 かくして軍事クーデターは繰り返されることとなるのである。
 これを一度こうした連鎖が生まれると絶ち切るには国軍の解体、新国軍の創設しか道はない
剣を振るうものは剣によって討たれるということかも知れない

                               滅罪

 参考文献
 「軍事のイロハ」 別宮暖朗 並木書房
 「軍事史からみた南京事件の真実―全力をもって上海で戦った帝国陸軍の 予備師団の老兵にこれを捧ぐ」    別宮暖朗 (武道通信) 


posted by 右野翼 滅罪 at 20:39 | Comment(0) | 【日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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