デフレはどこからやってくる??

現在の日本を苦しめているデフレですが、実に単純なことから発生したのだと思います。

まずインフレの原因説明としては、コスト(製造費用)によるものと、需要・供給によるものとがあるとされます。デフレはインフレの逆ですから、この二つにより原因説明することは可能でしょう。

ところでインフレには急激なものがあります。これはハイパー・インフレーションと呼ばれ、1923年のドイツで起きたものが有名です。この時、ドイツの物価は半年で100万倍になりました。日本でもオイルショックの時、トイレットペーパー買いだめ騒ぎがあり、かなりのインフレが記録されました。これらは需要の急速な拡大または供給ネックが原因となったものです。

一方、急激なデフレというのは歴史上存在しません。つまりデフレというのは忍び寄るものです。日本では株式の下落傾向が1989年12月末の大納会から発生しました。デフレもほぼ同時期から始まったとみてよいでしょう。つまり、ここ12年と何ヶ月、多少の起伏がありますが続いているわけです。率としては年5%を越えることはありません。

この率は多少実感と異なるかもしれません。というのはデフレ率の計算とは、消費者物価指数をもとにしています。これは最終製品(または銀行手数料などのサービス)の価格を参考にして決定されています。鉄鉱石や自動車部品などの原材料や中間財は含まれません。

この最終製品の多くはスーパーの棚に並んでいる商品です。

ところでここ10年で値上がりしているものもあります。代表的なのものは、高速代でしょう。これは新線が建設される都度に値上がりしてしまいます。またほとんど横這いのものもあります。それは蕎麦屋の値段です。これは蕎麦屋の料理人と家族の人件費が変わらないことを意味します。

要するに値下がりのきついものはスーパーの棚に並んでいる商品であり、とりわけ衣料品の値下がりが目立ちます。

高速代や蕎麦屋の値段より、衣料品は圧倒的な速度で値下がりしています。これはなぜでしょうか?

デフレは需給の急激な変化により、ひき起こされることはまずなく、ハイパーインフレーション類似のものがないことでこれは説明できます。つまりコスト低減によるのです。具体例では衣料品のコストが、コンスタントに低下し値段も下がるのです。

衣料品のコストとは縫製費が大半をしめます。つまり海外の安価な労働力を利用することによって、縫製費が下がったのです。

それでは安価な労働力はどこから来ているのでしょうか?それは中国の労働力を利用しているのです。1972年に日中国交回復がなされましたが、当時は毛沢東の治世で、日中貿易が伸びたわけではありません。中国が改革開放を掲げたのは1978年であり、新日鉄が宝山製鉄所を建設したのが1985年です。日中貿易はこの頃から急激に増加し、1989年はほぼ現在の水準の際、つまりプラトーの角を形成しています。

この時から株式が暴落ではない、しかし着実な下げに転じ、かつ物価は忍び寄るような低下を遂げているわけです。

デフレは中国に原因があります。

この中国の輸出のやり方はソシアルダンピングと言われる方法で輸入を禁圧することは可能ですが、自由貿易を国是とする日本では難しいと思います。また中国で労賃が上昇しない要因は構造的なもので是正は難しいでしょう。すなわち中国で動乱が発生せねば、このデフレは長期間続くでしょう。


posted by 右野翼 滅罪 at 21:31 | Comment(0) | 【日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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