書評、佐瀬昌盛氏『集団的自衛権』

『自衛権は個別であり、集団的なものであり固有の権利である。だが日本は憲法の制約から集団的自衛権については持っているが行使はできないことになっている』
これはこれまでの日本国政府の見解である。
だが自民党の石破茂氏は民主党の鳩山首相(当時)に重要な指摘を投げかけた。 『集団的自衛権が行使できない理由は憲法のどの部分からか?』
この問いに鳩山だけでなく、民主党員は満足に答えることができなかった。
以前もブログにて記したが、憲法9条は自衛権を認めている。 9条が放棄する戦争とは先制攻撃による戦争、すなわち侵略戦争を指し、自衛権は放棄していない。というより自衛権を認めない憲法など存在するわけがないのだ。

石破氏の指摘は極めて重要で、憲法は自衛権を認めているし、また憲法のどこを読んでも集団的自衛権を否定する文言などない。

これを指摘したのが佐瀬昌盛氏の『集団的自衛権』(PHP新書、現在絶版)であり、本書は集団的自衛権論争の決定版と言えるだろう。かくいう私も今読んでいる最中だが長年の疑問が氷解し、夢中で読んでいる。
石破氏の愛読書であるだけに従来の政府見解のみならず、日本の国際法学会の欺瞞もズバリ指摘されている。
日本国は現憲法でも、個別的自衛権も集団的自衛権も行使できるのである。
そもそも考えてみれば憲法上核兵器や長距離爆撃機や空母も持てないとされてきたがこれも何ら根拠がない。
恐らく野党、社会党の自衛隊批判をかわすために考えられたロジックなのだろう。
とにかく、良書『集団的自衛権』。一読されることをお勧めしたい。

滅罪


posted by 右野翼 滅罪 at 12:43 | Comment(2) | 【日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
第二項が問題であると言う事はどうなんでしょうか。
Posted by みぎの at 2012年03月15日 00:03
第二項の交戦権の否認の交戦権とは先制攻撃を含んだものを指し、自衛権(個別及び集団的)を否認するものではありません。
Posted by 滅罪 at 2012年03月15日 07:49
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