フォークランド紛争に学ぶ尖閣防衛4


フォークランド紛争に学ぶ尖閣防衛〜国防・教育の再興が戦争を防ぐ〜


第3章 崩壊する軍事バランスと軍事政権の野望


 前述したように、労働党の社会主義政策の結果として英国は深刻な財政難に陥ることとなる。
 労働党の国防軽視も手伝って、大軍縮が推し進められた。かつて七つの海を制覇した王立海軍(ロイヤルネイビー)にも大鉈を振ることとなった。

 大型空母「アークロイヤル」の退役が決定され、大小の艦艇の退役・廃棄を発表。
 これによりフォークランド島に英軍が投入できる戦力はヘリ空母「インビンシブル」「ハーミーズ」2隻とハリアー戦闘機、24機に過ぎなくなった。

 当然、将兵の士気も低下する。フォークランド侵攻直前、アルゼンチン武官はイギリス海軍視察し「予算削減によって、兵士に不満と無気力感が広がっている。」と本国に打電している。
 フォークランド守備隊増強案もアルゼンチンを刺激するとして却下された。イギリス軍の兵力は東フォークランド島に海兵隊員60名、全島でも兵力は100人未満であった。
 政権を奪還したサッチャーが国防の見直しを実施し、轟々たる批判を浴びつつも若干の国防費増額と艦艇の退役延長を勧める。
 
 しかし時すでに遅しであった。アルゼンチン軍は南米最強の戦力を誇り、作戦機220機と大型空母「ベインテシンコ・デ・マヨ」保有していた。
 
 そしてサッチャー政権誕生と時を同じくして、軍事政権も新大統領ガルチェリによる新体制が発足していた。
 軍事政権のメンバーは英国に強硬姿勢で臨み、とりわけ最強硬派のアナヤ海軍司令官は英海軍はフォークランドでまともな作戦行動などできないと見なしてた。
 また重要な点は彼らがイギリスの核兵器について全く脅威と認識していなかったことである。核兵器はこの場合『使えない兵器』であった

 
 軍事バランスの崩壊とアルゼンチンの国内事情が戦争勃発へと拍車をかけた。

 クーデター以降もアルゼンチン経済の悪化は歯止めがかからず、失業率は30%を突破。全土で反政府デモ頻発し、ブレノスアイレスでは過去最大の反政府デモが発生していた。

 昨年、李明博大統領は支持率回復のため、竹島上陸を実行した。だがそれでも支持率は回復せず、それに続く天皇陛下への謝罪要求を繰り広げた。
 韓国同様、軍事政権は単なる強硬姿勢を示す程度では回復せず、ガルチェリは勝てそうな相手である英国へ戦争に訴える以外、選択肢はなくなったのである。
 
 


【戦訓3】軍事バランスの崩壊は仮想敵国に勝利を確信させ戦争の直接原因となる。我が国も10年連続で削減された防衛費の大増額が検討されるべきである。

【戦訓4】イギリスは核保有国であったにもかかわらず核抑止力は機能しなかった。核兵器は大戦争を抑止するが、限定的侵攻やテロには機能しない。アメリカの核の傘があってもそれだけでは尖閣は守れるわけではない。

【戦訓5】内政に失敗した国は外に敵を作り不満を逸らそうとする、中国も同様である。



                                      滅罪


posted by 右野翼 滅罪 at 01:15 | Comment(3) | 【日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このシリーズは最高ですな。
勉強になります
Posted by みぎの at 2013年04月26日 02:28
ありがとうございます、励みになります
Posted by 滅罪 at 2013年04月26日 23:12
是非動画やりたい。
忙しかったら僕がやります。
Posted by みぎの at 2013年04月27日 02:01
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